『出雲大社』島根県出雲市

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『出雲大社』情報

開門時間【通常】3月から10月:6時 ~ 20時  11月から2月:6時30分 ~ 20時
開門時間【年末年始】大晦日:6時30分 ~ 0時(大晦日~元旦は終夜ご参拝できます)
元旦:0時 ~ 20時  2日 ~ 4日:6時30分 ~ 20時
場所島根県出雲市大社町杵築東195
アクセスコチラ
HPコチラ

八百萬の神々が集うはじまりの儀式『出雲大社』神迎神事・神迎際

旧暦10月(新暦(今の)11月)になると、毎年全国の八百萬(やおよろず=たくさんの)の神々が出雲の国に集まります。10月は全国では『神無月』と呼ばれています。これはその土地土地の神様が留守になるためこう呼ばれているのですが、出雲では全国各地の神々が大集合するため、古くから『神在月』と呼ばれています。

神々が集う出雲の各神社では、この『神在月』に全国の神々を迎えて大きな祭りが行われます。
それは『神迎祭(かみむかえさい)』に始まり、『神在祭(かみありさい)』と続き、全国に神々をお見送りする『神等去出祭(からさでさい)』で幕を閉じます。

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全国の神々をお迎え『神迎祭』 

2019年11月6日 19:00~

まずはじめに、八百万の神々が出雲の國に上陸すると言われる『稲佐の浜』で、『神迎神事』が厳粛に執り行われます。
この『稲佐の浜』は、国譲り・国引き神話の舞台となったところで、天照大御神(アマテラスオオミカミ)から国譲りの使命を受けた建御雷神(タケミカヅチ)が、大国主神(オオクニヌシノカミ)と出会ったと言い伝えられている場所でもあります。

夕刻7時、浜で御神火が焚かれ、注連縄(しめなわ)が張り巡らされた斎場の中に神籬(ひもろぎ)*1 が2本、傍らに神々の先導役となる龍蛇神(りゅうだじん)*2 が海に向かって配置されます。
神事が終わると、龍蛇神が先導となり高張提灯が並び奏楽が奏でられる中、『稲佐の浜』から『出雲大社』へと向かうのです。この行列には参拝者が続き、『神迎の道』と呼ばれる道のりを延々と行列が続きます。
そして、神々が到着する『出雲大社神楽殿』にて、出雲大社の千家宮司(出雲国造)始め神職が神々をお迎えし、『神迎祭』のお祭りがご奉仕されます。

これが終わると、ようやく神々は旅(宿)社である東西の『十九社』に鎮まられます。

神々の先導役である竜蛇神は、豊作・豊漁・家門繁栄などの篤い信仰があります。
『神迎祭』終了後には特別拝礼、さらに『神在祭』期間中にも八足門内廻廊に竜蛇神を奉祭し、一般の自由参拝が可能です。
参列者には、御神酒とお餅が振る舞われます。

*1 神籬(ひもろぎ)…神社神棚以外の場所においてを行う場合、臨時に神を迎えるための依り代(よりしろ=神霊が依り憑く対象物)となるもの

*2 龍蛇神…八百万の神々が出雲にお集まりになる旧暦十月出雲ではいわゆる神在月になると、稲佐の浜ではウミヘビが打ち上げられることがあります。その蛇は大国主大神のお使い神であり、八百万の神が出雲に来られるときに先導される神だと信じられ、人々は祝福をもたらす神「龍蛇さま」とお呼びして篤く信仰してきました。
旧暦十月十日、出雲大社の神迎神事の際には「龍蛇さま(龍蛇神)」が安置され、神事が執り行われます。

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神々の集いにより取り決められる様々な「縁」『神在祭』

2019年11月7日 9:00~ 、11日 10:00~ 、13日 11:00~

『神迎祭』の翌日は出雲大社において、大国主大神さま*3 と八百萬の神さまのための『神在祭』が朝九時からご奉仕されます。
これは旧暦10月11日から17日までの7日間、全国の神々が大社の西方にある上宮(かみのみや)にて、人に知ることのできない人生諸般の事柄を、「神議り(かむはかり)」にかけて決められます。
男女の結びすなわち「縁」も、このときの神議りであるといいます。

また、御宿社(神々が宿泊する宿)となる出雲大社御本殿の両側にある「十九社(じゅうくしゃ)」でも連日お祭りが行われます。
この祭事期間、神々の会議や宿泊に粗相があってはならぬというので、土地の人は歌舞を設けず楽器を張らず、第宅(ていたく)を営まず(家を建築しないこと)、ひたすら静粛を保つことを旨とするので、「御忌祭(おいみさい)」ともいわれています。
このお祭りは一般の方は参列できません。

*3 大国主大神…古事記』『日本書紀』に登場する日本神話で、出雲大社の祭神。「国譲りの神」*4 とも呼ばれる。

*4 国譲りの神…大国主大神が天照大御神に出雲国を譲ったとされる神話から、こう呼ばれている。

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更なる縁結を祈り行われる祝詞奏上『縁結大祭』

2019年11月11日 10:00~ 、13日 11:00~

「神議り」が行われる『神在祭』のお祭りに併せ、執り行われるのが『縁結大祭』です。
これは、大国主大神をはじめ全国より集われた八百萬の神々に対し、世の人々の更なる幸縁結びを祈る祝詞が声高らかに奏上されるものです。

参列するためには、出雲大社への事前申込が必要です。(申込方法は出雲大社のホームページで公開されます。)
申込者には「幸縁むすび祈年絵馬」が渡されますので、願意を記入し、お祭りの間奉持して祈念します。
祝詞奏上、神楽に続き、その後47都道府県の代表の方が絵馬をご神前に奉納します。
自分の都道府県の方と一緒に拝礼します。
そしてお祭りの後、境内の奉納所に絵馬を結びつけます。

正式な参列は招待状が来た方のみですが、一般の方もお祭りを見守っておられます。

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神々をお送りする儀式『神等去出祭』

2019年11月13日 16:00~

『神在祭』『縁結大祭』を終えると、神々をお送りする『神等去出祭(からさでさい)』が行われます。
旧暦17日は大社からお立ちになる日、26日は出雲の国を去り給う日とされ、二度『神等去出祭』は行われます。

夕刻4時、出雲大社境内にある東西の十九社にあった神籬が、絹垣に囲まれて拝殿に移動されます。
拝殿の祭壇に2本の神籬、龍蛇、餅が供えられ祝詞が奏上されます。
その後、1人の神官が本殿楼門に向かい門の扉を三度叩きつつ「お立ち~、お立ち~」と唱え、この瞬間に神々は神籬を離れ出雲大社を去られます。

出雲大社の他に、日御碕神社や朝山神社、万九千神社、神原神社、神魂神社、多賀神社、佐太神社で『神在祭』があり、それが終わると万九千神社から神々はそれぞれの国に還られるといいます。

そして出雲大社では、旧暦26日にも『神等去出祭』が執り行われるのですが、この祭典は、神様が出雲の地を去られたということを大国主大神に報告する儀式で、本殿前で神官一人が行う小祭です。

こうして、八百萬の神々を迎え盛大に執り行われた祭事は、静かに幕を閉じます。

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