『日御碕神社』島根県出雲市

スポンサーリンク

_______MG_1200_R

わっしょい
わっしょい

桃山時代の面影を残す貴重な神社建築と見事な彫刻が美しい

スポンサーリンク

2つの神が鎮座する霊験あらたかな神社『日御碕神社』

『日御碕神社』は島根県出雲市の日御碕に鎮座し、『出雲国風土記』に「美佐伎社」と記される古社です。
神社は下の宮「日沈宮(ひしずみのみや)」と上の宮「神の宮」という上下二社からなり、両本社を総称して『日御碕神社』と呼びます。
この「日沈宮」は【伊勢大神宮は日の本の昼の守り、出雲の日御碕清江の浜に日沈宮を建て日の本の夜を守らん】
(伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」) との神勅により祀ったのが始まりと言われています。

花崗岩の鳥居の向こうには松林を背景に朱の楼門が鮮やかに映え、荘厳な雰囲気を漂わしています。
楼門をくぐると右手階段の上の小高いところに「神の宮」があり、こちらには素盞嗚尊(すさのおのみこと)が鎮座しています。
出雲の国造りをした素盞嗚尊が根の国(黄泉国)より、「吾が神魂はこの柏葉の止まる所に住まん」と柏の葉を投げて占ったところ、
柏葉は風に舞いこの神社背後の「隠ヶ丘」に止まったということです。
その後、素盞嗚尊の五世の孫、天葺根命(あめのふきねのみこと)がこの地に素盞嗚尊を奉斎したといわれています。

そして楼門から正面には下の宮「日沈宮(ひしずみのみや)」があります。
こちらは神話の中で素盞嗚尊の姉とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。

当初はこの言葉通り、この場所から程近い海岸(清江の浜)の経島(ふみしま)で天照大御神を奉斎していましたが、
その後天葺根命が経島にいかれた時、天照大神が降臨し「我天下の蒼生(国民)を恵まむ、汝速かに我を祀れ」との神勅があり、
現在の地に大御神を祭られたということです。
神話に出てくる二人の神様が鎮座される、厄除けや縁結びをご利益とした霊験あらたかな神社です。

現在の建物は江戸幕府3代将軍徳川家光の命により、松江藩主京極忠高が1634年(寛永11年)に着手し、1644年に松平直政が完成させました。
壁や木の切り口は白色で、柱や横木が丹塗(にぬ)りされた社殿は桃山時代の面影を残し、二つの本殿どちらも拝殿と本殿が続く権現造りです。
上の宮(本殿・幣殿・拝殿・玉垣・宝庫・鳥居2基)と、下の宮(本殿・幣殿・拝殿・玉垣・禊所・廻廊・楼門・客人社2棟)からなり、
これら社殿の全てと境内の石造建造物も含め、貴重な神社建築として全て国の重要文化財に指定されています。
両本殿内陣の内壁や天井には、狩野派や土佐派の絵師による密画が描かれ、本殿【蛙股(かえるまた)】(上を支えるための蛙の股のような建築部材)を中心とする彫刻は、
竜虎をはじめ鶴亀や松竹梅、そして日光東照宮のように「見ざる、言わざる、聞かざる」の猿をかたどった見事な彫刻が施されています。

砂のお守り

「砂のお守り」は、体に悪いところがある場合はこのお守りでさすると良い、と噂のあるお守りです。
このお守りは授与所には並べられておらず、「砂のお守りください」と伝えると出していただけます。

おすすめの口コミや画像

島根県
スポンサーリンク
スポンサーリンク
matsuriをフォローする
スポンサーリンク
NPO法人祭プラス