修行道場として栄えた歴史ある古刹 隆盛の姿そのままに『大山寺』

大山栄華の歴史の象徴。御先祖様に会える寺として崇敬を集める『大山寺』

『大山寺(だいせんじ)』は鳥取県西伯郡大山町(大山隠岐国立公園内)伯耆大山中腹にあり、約1300年の歴史を誇る天台宗別格本山のお寺です。
『大山寺』は、奈良時代に出雲の俊方という方に依って開山されました。

約800年前の承安元年、大火災のため本尊様を始め諸堂も焼失してしまいます。
しかし其の頃、近くの長者原に一大勢力を持っていた「紀の成盛」に依って御堂が再建され、金銅の地蔵尊及び鉄製の厨子が奉納され再興されました。
昭和3年にも仮本堂は焼失しましたが、爾来26余年の歳月を経て昭和26年にようやく再建されました。

●大山寺本堂
山岳信仰に帰依する修験道の修行道場として栄えた『大山寺』は、平安時代以降、山岳信仰の仏教化が進むにつれて寺院が増え、
最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵をかかえるほどになりました。
一大勢力として、比叡山、吉野山、高野山に劣らないほどの隆盛を極めていました。
明治初年、神様と仏様を別々に祀れという所謂神仏分離の政令が出されます。
当時の座主北白川能久親王も時の流れにはどうする事も出来ず、実に開山以来、1200年の間『大山寺』の御本尊を御祀りしてあった本殿を、
明治八年神社に引渡し以来、大日堂にうつし祀らねばならなくなりました。
この為、大山寺一山は急激に頽廃するに至ったとされています。

●大山寺阿弥陀堂
『大山寺』に現存する寺院の中では最古の建築物で、平安初期に創建、藤原期に建立されました。
亨禄2年(1529年)に山津波で倒壊しましたが、その後天文21年(1552年)に現在の場所に再建されたといわれる、歴史ある室町末期の建造物です。
本尊は、1131年に大仏師良円によって造営されたと言われる丈六(2.79メートル)の木造阿弥陀如来で、見学には事前申し込みと拝観料が必要となります。
その両脇には観音と勢至の両菩薩も安置されており、建物、仏像とも国の重要文化財に指定されています。

●大山寺宝物館霊宝閣(だいせんじほうもつかんれいほうかく)
4~11月に開館される霊宝閣には、『大山寺』の貴重な宝物が収められており、
建立以来の歴史を学び、白鳳期の観世音菩薩像鉄製厨子などの仏教美術を見ることができます。

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